「自分に優しくなれるお香作り」を、
北海道からお届けします。
『十八の絲(トハのいと)』
平井 由紀子です。
今回は、お香作りで使う香原料
『龍脳(りゅうのう)』のお話です。
初めて使った時は、
インパクトのある名前と
強烈な香りに驚きました。
数ある香原料の中でも
ひときわ目立つ真っ白な色。

刻んだものはまるでクリスタルのよう。

龍脳の元となる木は
高さ 50~ 60m、
直径が 1~2m にもなる大木です。
大きすぎて想像がつきません。
主に東南アジアなどに分布しており、
日本には存在しません。
6、7世紀頃、
中国では漢方薬として
使用されていました。
産出量が少なく、貴重で高貴。
「龍の脳」と呼ばれ、
上層階級の間で重宝されていました。

8 世紀には玄宗皇帝が最高品質の龍脳を
楊貴妃に贈ったと言われています。
龍脳は、防虫効果が高く、
漢方では「きつけ薬」にも使われ、
高級墨の香り付けにも使われています。

”龍角散”の原料にもなっていて、
六神丸、救心、仁丹などに
配合されています。
なんとなく、香りがイメージできますか?
私は、浄化、頭痛、鼻づまり、
スッキリしたい時や、
夏の暑い時には
清涼感を求めて使用しています。

香りを広げる効果もあるので、
お香作りには欠かせない原料です。
今回の手作りお線香体験会には
最高品質の『極上龍脳』を使っています。
他の香原料と混ざり合い、
香りが広がり、格別の残り香。
この香りをぜひ体験してみてください。
9月9日9時から(9の3並びです。)
『手作りお線香体験会』募集開始します。
999には、
「新たな扉が開かれようとしている」
という意味があります。
さぁ、マスクを外し、
お香の香りと共に思い切り深呼吸。
新たな感覚、
新たな自分に出会いましょう。

お読みいただきありがとうございました。